事例1:主人が認知症になってわからなくなってしまった

田舎に先祖代々の墓があり、ご主人は次男ですが、長兄が数年前に亡くなりました。
長兄は離婚しており、その息子達とも疎遠になってしまったので、
その先祖のお墓を護らなくてはいけない立場となってしまった。
いつか改葬しなくてはと思っているうちに、ご主人が認知症を患い具体的に話が進まなくなった。
さらに主人方の身寄りは音信不通の人ばかりです。
その墓地はどこかの寺の離れ墓地で、
墓地の場所は分かるものの管理している寺の場所すら分からない状況で、
管理費もどうなっているのか確認できていない状態です。
このままでは無縁になってしまうので墓地の近所の方に聞いてまわるしかないけれど、
もっと早い段階でちゃんとしておけばよかった。

この様に、後悔してからでは遅いのです。
奥様としては、まさかご主人様が70代で認知症になるとは思ってもおらず、
まだまだ先だから大丈夫であろうという油断があったと思います。
今は人生100歳の時代ですが、突然何が起こるか分かりません。それが人生です。
事故も病気も誰しも可能性があるのですから、
お元気なうちに出来る事からやっておくのが子供さんや遺されたご家族の為なのです。

親より先に死ぬなんて親不孝だと言われますが、
そもそも子供の方が絶対に長生きをする保障はどこにもないのです。
そのためには、「誰かに気兼ねをして話をすすめる事が出来ない」など本末転倒です。
「誰が一番大切なのか?」順番を付ける事は難しいかもしれませんが、
「いざ」と言う時。それはご自分やご家族が「亡くなる時」ですから、
例えば、親御さんが病気になり入院したとします。
病状によりますが、少なくとも、この時「死」が頭を過るのではないでしょうか。
そしてやるべきことを考えはするものの、よほど高齢で大往生でない限り受け入れる気持ちになれず、
様々な準備が出来る状況でありながら、行動が伴わずに結果亡くなってからになる。
もしくは、ここで「やっぱり事前にやっておけばよかった」と後悔する。

また、突然亡くなった場合、自分自身であれば、

「家族に思いをちゃんと伝えていたか」

遺された家族からすれば、

「お父さん(お母さん)の思いを聞いておけばよかった」
「お墓の事をどんな風に考えていたのだろう」
「自分はなんて親不孝者なのだろう」

と、後悔させてしまう事になりかねません。
準備期間が無いため、何が良くて何が悪いのかも分からず、石屋さんの言われるままに建ててしまい、
数年後、「もっと違う石(の種類)にすればよかった」「もっと違うデザインにすればよかった」等と、
後悔したという話も少なくありません。

事例2:自分以外の誰かの意向で進んでしまったケース

例1

主人が亡くなり、近くの寺院で葬儀を行い、墓地もそこでと考えています。
私は、近くに住む義母と相談しながら進めていきたかったが、
義母の意向で勝手に進んでいて、口を挟めなくなってしまった。
お金は私が負担するのに義母が絡んでいることで思ったようにいかなかった。

例2

主人が亡くなった。主人は長男なので田舎にお墓があることは分かっていて、
生前にお墓を改葬(引っ越し)しようと主人とは話してはいたが、
義母が健在だったこともあり、先延ばしになっていた。
結局田舎のお墓に納骨することになってしまった。
本当は自分の家の近くにお墓を持ち、自分の意思で建てたかったが、
義母の気持ちを考えると言い出せなかった。
でも先々は改葬したいと思っている。

例3

お墓は建てたいが、今すぐ建てる事は出来ないのです。
仙台にあるお墓を移す事は話していて主人もそのつもりでいますが、
仙台の親戚に主人が話をしてくれないので勧められないでいます。
はやくお墓を移してスッキリしたいのですが、
私は嫁の立場なので口出しは出来ません。

これらの様に「誰か」に気兼ねをしていて、
不満がたまったり、後悔したり、立場的に言えないのであれば、
思い立った地点で、石屋さんにご相談される事をお勧めします。
プロである事はもちろんですが、
身内ではないからこそ状況に見合ったアドバイスができ、
それによって解決された方も数多くいらっしゃいます。

より良き日々の為の「行動」が大切で、ちょっとの勇気でストレスから解放されます。

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