日蓮宗の墓石

日蓮宗は日本の在来仏教の宗派のひとつで開祖は日蓮です。
教義は、法華経を釈迦の正しい教えであるとし、「南無妙法蓮華経」という題目を称えることを重視しています。この南無妙法蓮華経は、法華経に帰依するという意味であり、この題目は経典の表題を称えることに由来しています。そのため、この経典から法華経と呼ばれることもあります。

日蓮宗の起こりは鎌倉時代であり、当時の世相は武家の台頭と北条氏と天皇・上皇による権力争い、さらには海外からの元寇の来襲などで、社会は大いに混乱し、まさに世は末法の様相を呈していました。
そんな時、鎌倉・比叡山・高野山などを遊学し、勉学に励んでいた日蓮は、各地で諸経・諸宗の教学を学んでいく中で唯一「法華経」のみが、荒れに荒れている現世のすべての人々を救うことができることを確信し、1253年に日蓮宗を興しました。

日蓮宗の教義やしきたりに沿った墓石の建立を考えるとなると、一番気になることとしては墓石正面には何を彫れば良いのか、という点でしょう。
日蓮宗として、墓石正面に彫る名前について、特に制限があるわけではありません。
一般的には通常のお墓のように「○○家先祖代々之墓」や「○○家之墓」と家名を彫る場合と、法華経の題目である「南無妙法蓮華経」と彫る場合のどちらかになります。
ただし「○○家之墓」と掘る場合には、家名の上に「妙法」の2文字を彫ることが多いようです。
墓石の代わりに五輪塔を建てるとすると、日蓮宗では上から順に「南無・妙・法・蓮華・経」と、分割してそれぞれの文字を彫っていきます。
それ以外のことについては、基本的に他の宗旨の墓石と大きな違いはありません。                         

石の武蔵家では、このような日蓮宗の宗旨に沿った正しい作法を踏まえてのお墓作りや、お客様のご希望に沿ったご満足頂けるお墓作りのご提案をさせて頂いております。

もちろん日蓮宗の寺院墓地に関する情報の提供から、お墓探しのお手伝いも承っております。
どうぞ墓地墓石のことなら、お気軽に石の武蔵家へご相談下さい。

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