真言宗の墓石

真言宗は日本の在来仏教の代表的な宗派のひとつです。

真言宗の開祖は、平安時代初期に活躍した空海、弘法大師の諡号で有名です。
この空海が中国の長安に渡り、青龍寺で学んだ密教が基盤となっていることから別名として真言密教とも呼ばれています。
本尊は大日如来ではありますが、
「全ての仏様は大日如来が姿を変えたものである」という考えに基づいているため、様々な仏様が祀られています。
また真言宗の特長の一つとして、高野山真言宗、智山派、豊山派…といった非常にたくさんの宗派があり、
その各派ごとに本山があります。代表的なものとしては、高野山真言宗の高野山金剛峯寺、
智山派の仏頂山智積院、豊山派の豊山長谷寺などが有名です。

真言宗の教えは「即身成仏」の教えをその根幹としています。
これは密教の修行の実践により、誰でも仏になることができるという教えです。
密教の修行は3つに別れ、それぞれ身体の修行である身密、言葉の修行である口密、心の修行である意密で、
これらすべてを合わせて身口意の三密修行と呼ばれています。
また真言宗の真言とは、聖なる真実の言葉という意味ですが、
この言葉の意味を理解することを目的として修行をするのでなく、
真言とは、唱える中にあってこそ仏と繋がり、力やご利益力が授かるとされています。

さて、この真言宗の宗派の教えに則った墓石の建て方ですが、
墓石正面には、真言宗でお唱えする言葉である「南無大師遍照金剛」という文字を刻むのが一般的です。
ただし、実際には、家の名前を刻む場合も多く有ります。家の名前を正面に刻む場合には、
その文字の上に本尊である大日如来を表した梵字の「バン」を刻みます。
梵字とは仏教発祥の地インドで使われていた文字のことです。
また、五輪塔を建てる際には、上から順に「空・風・火・水・地」を表した梵字を刻みます。
これらはの世の一切の存在の構成要素を表しているのです。

石の武蔵家では、このような真言宗の宗旨に沿った正しい作法を踏まえてのお墓作りや、
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