ゴシック建築
皆様こんにちは。
石の武蔵家システム担当のやまもです。
先日、フランスのパリにあるノートルダム大聖堂で火事があり、
大部分が焼けてしまいました。
幸い文化財や美術品の一部は焼失を免れたとのことで、
パイプオルガンも無事であったそうです。
出火元は屋根裏で改修工事の際に起きたとのことで、
修復には長い時間がかかると言われています。
ノートルダム大聖堂に代表される建築様式はゴシック建築と呼ばれ、
12世紀後半から広がったフランスを代表する建築様式です。
元々ゴシックという呼称は蔑称であり、
ルネサンス前の中世の芸術を粗野で野蛮なものであるとみなすため、
ドイツ風ないしゴート風のと呼んだことに由来します。
ルネサンス以降にゴシック建築はあまり見られなくなりましたが、
18世紀になると外側に張られた尖ったアーチ等の構造力学的観点から再評価が始まり、
現在では美しい建築様式のひとつであると言われています。
ゴシック建築はヨーロッパ各地に広がり、
主にフランス・イギリス・ドイツを中心に流行しました。
代表的なものとしてはノートルダム寺院の他にも、
カンタベリー大聖堂やウェストミンスター寺院、
ミラノ大聖堂等も比較的有名です。
ところでパソコンなどのフォントで使われているゴシック体ですが、
こちらは上の様な西洋に置いてのゴシックという意味合いでは通らず、
装飾性を排しているという意味でサンセリフ書体に相当しています。
また、サブカルチャーでは有名なゴスロリ衣装についても、
ゴシック・アンド・ロリータという正式名称の通り、
ゴシックという言葉から来ています。